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バイオリン・音楽・読書・映画・アウトドア


by reiko_vn

クリスマスコンサート

毎年恒例、近所の学童クラブ主催クリスマスコンサートに弦楽四重奏で出演。

今年は、リコーダーアンサンブルも出演されたため、立派なマイクとアンプがセットされており、ついでに私たちも使わせていただく事になった。もともとデッドな音響の多目的な部屋なので、とても効果的で、今までと比べて非常にお客様の反応がよかった。
このメンバーで活動を始めてからそろそろ3年。お互いの呼吸もとてもあうようになって楽しい。久しぶりに本格的なコンサートを企画したいところ。

毎年見かける物静かな感じの男の子が今年も来てくれていて、なんかとってもうれしかったな。

<演奏曲目>
モーツアルト:「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」1mov.
ハイドン:弦楽四重奏曲「皇帝」2mov.
「となりのトトロ」より「風のとおり道」
「崖の上のポニョ」
クリスマス・ジャズ・メドレー
「情熱大陸」
# by reiko_vn | 2008-12-23 10:48 | 弾く

ウエディング・ピース

知人の結婚披露宴のBGMを弦楽四重奏で担当した。
よくある依頼なのだが、このところ熱が2週間ほど下がらず、つらい仕事になってしまった。体調不良のせいで、一生に一度の結婚式に汚点を残しては大変と、丁寧に演奏したつもりだが、仲間に「すごくよかった。熱があった方が集中力の高さを感じた」とコメントをもらい、喜んでいいんだか悲しんでいいんだかわからない。まあ、ぼーっとしていたから余計な事は考えなかったのかもしれない。

弦楽器にとって、演奏会場の大きさや床・壁の材質は、演奏に大きく影響する。今回の会場は石の床に高い天井と、ベストに近い環境で、実に気持ちよく楽器を響かせる事ができた。

結婚式って、だいたい中身はおんなじだけど、新郎新婦の人柄がはっきりとにじみ出るもんだなあと、改めて感じる披露宴だった。

<演奏曲目>
モーツアルト:ディベルティメント138
グノー:アヴェ・マリア
モーツアルト:「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 3mov.
エルガー:「愛の挨拶」
「Loven' You」
「イパネマの娘」
「星に願いを」
「ホール・ニュー・ワールド」
「永遠にともに」
「エトピリカ」
「情熱大陸」
「80日間世界一周」
# by reiko_vn | 2008-10-31 04:17 | 弾く

秋に

オケのはしご状態がようやく終わり、すっかり季節は秋。演奏した曲についての雑感。

<ルーセル:蜘蛛の饗宴>
エロティックな旋律がいっぱいの曲で、すっかりお気に入り。小編成のオケならではのアンサンブルが楽しめた。

<プーランク:田園コンセール>
チェンバロという楽器の音色の深さを改めて知った。聴覚を過度に刺激しない心地よい音色。ソリストの切れのよい音と、テンポの揺れが絶妙だった。

<ベートーベン:「田園」>
ベートーベンはいい。潔い構成と、無駄のない音のつながり。何度弾いても喜びに満ちてくる。ベートーベンは重苦しいという一般的な印象は、間違っていると思う。生きる喜びや、躍動感、美しさへの憧憬にあふれ、演奏者にも、聴く者にも、研ぎすまされた感覚を呼び起こす。

<シェーンベルグ:「グレの歌」>
無調音楽を編み出し貫いた作曲家の、初期の名作。とはいえ、この曲にはまだ調声は存在し、これでもかこれでもかとめまぐるしく色彩が変化していく。時に美しく、時にドラマティックで悲しく、時に滑稽な旋律やハーモニーが網の目のように張り巡らされ、自分がその世界のどこにいるのかもわからなくなってくる。
虫眼鏡で見なければ読めないような複雑で難解なスコアに、膨大な編成のオケと、合唱団で挑んだが、どこまでその美しさを表現できたか?本番の演奏は、声楽のソリストの名演に支えられて、無事終了し、お客様の反応も概ねよかったようだ。
もう一生演奏する機会はなさそうなこの大曲に参加できて、また久しぶりに昔の仲間に会えて、よかった。
# by reiko_vn | 2008-10-08 17:50 | 弾く